日本語入力方法の一つである、漢字直接入力(漢直)の練習日記や、日々のつれづれ事を書いています。
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2006/02/16 Thu 20:47:11
またまたモーツァルト効果の続きです。前回以前の記事はカテゴリの「音楽と漢直」に分類しました。
前回では「
対位法」が右脳効果に大きく関係あるのでは、という説を立てました。それ以外の要因を探ってみます。
◇疑問点1◇モーツァルトに限らず、対位法を使用している曲はあります。ベートーベンや邦楽ポップスにもある。これらは何故効果が無いのか
■和音とコード原因としてすぐに考えられるのは、和音とコードです。
モーツァルトの曲は、
長調で明るく調和した和音進行の曲ばかりです。
一方ベートーベンもハイドンもバッハも短調で暗めの曲が多い。
クラッシックの中で、モーツァルトほど明るく安定したコード進行する曲を多く作った作曲家は、ほとんどいないのではと思います。
では、調和した明るい和音を多く使った長調の曲が良くて、短三和音などの暗い響きの曲は右脳に悪いのかというと、単純にそうとは言えなさそうです。
たとえばモーツァルトは、途中で短調が数小節入ってまた元に戻る曲も結構あります。
はっきりマイナー調なバッハも、モーツァルトに比べれば右脳有位では無いですが、それでも漢直練習の邪魔にならず、効果がある時がありました。
■特に覚えにくかった音楽基本的に右脳有位のクラッシックの中でも、
左脳が有位になる(練習の邪魔になる)と感じる曲があったのかというと、ありました。
クラッシックの中で一番左脳が有位になったのは、
サティです。
サティの曲は聞いているとのんびり出来るので、右脳的だと思っていたのですが、ショパンよりもベートーベンよりも良くなく、普通の邦楽なみに漢直練習の邪魔になりました。
一方、
左脳を刺激する
邦楽の中でも、キング・オブ・左脳曲として、常に一位に輝いてた曲があります。それは「
キリンジ」の曲でした。
キリンジの曲を聞いた途端、全く漢直が打てなくなった事に驚きました……。覚えているはずの漢字もなかなか出てこなく、普通の文章や日記さえ打てず、気のせいじゃないのかと何度か日を置いて試したけれども、いつでもキリンジの曲を聞くと左脳が有位になって漢直が打てなくなりました。(そのうち過去日記に出てきます。。)
この二つの作曲家の曲に共通するのは、「
明るくもなく、暗くもなく」といった雰囲気。一言でいうと「アンニュイ」でしょうか。
コードに注目してみると、サティは、
近代的な和声進行を使った曲を特徴としています。(不可思議なコードとも言われている)
一方、キリンジもとても複雑なコードを使います。ちょっと検索してみると、
その「あまりにも凝りすぎたコード進行」の巧みさに、感心させられる
――「
at most countable」とか
「ひとクセあるコード進行を紡ぎ出す」
――という評がたくさん出てきます。他にも、「変なコード進行」、「理不尽なコード」、「変態的なコード進行」、「斬新なコード」という感想がボロボロと見つけられました。すごい……。
このことや、他の作曲家の曲の傾向とを総合的に見て、はっきりと暗いコードよりも、
近代的で複雑なコード進行の方が、左脳を有位にさせるようです。減三和音とかディミニッシュ、テンションやサブドミナントマイナー、マイナーセブンスなど、こう都会的な響きのある、暗いとも明るいともいえないコードが、左脳を有位にさせる傾向があります。
調和していないことが大きそうです。
私がもっとコードに詳しければ、更に細かく傾向が分かるのだろうけど、音楽理論はそれほど知らないのでこれが精一杯なのです……。
■まとめ・長三和音などはっきりと安定して明るい和音進行は、右脳有位
――モーツァルトは、こういう曲ばかりです。
・暗い和音進行ながらも単純な和音はその次に良い
・不安定な印象の近代的コードは、左脳が有位になる
特に邦楽は、明るいとも暗いともいえないメジャーマイナーなコード進行が多いので、やはり左脳的になりやすそうですね……。
前回、対位法が関係あるのではと考えた後、色々調べたりしました。すると、邦楽は構造性に弱く、また、対位法の論理体系をもたないそうです。日本人は音楽を左脳で聞くといいますが、こういうことも関係しているのかな? と思いました。
☆参考
http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/german/abe4.htmhttp://www.jusoken.or.jp/edotokyo/edo162.htm音楽理論に厳格にのっとっている音楽の方が、右脳的な傾向があります。構造がしっかりしている音楽です。マイナーコードでも構造がしっかりしている曲、例えばバッハやピアソラなどは、右脳が有位になりました。あ、ピアソラの曲も対位法が多く使われてますね。
■邦楽でも右脳が有位になる曲「
Nona Reeves」の曲は、不思議と右脳が有位になります。邦楽の中でピカ一で、特に明るい曲が良い。パラッパラッパーにも入っている、「LOVE TOGETHER」もいいですねー。
元々Nona Reevesは好きだったので、練習中は良く聞いてました。Nona Reevesとキリンジは私の中では似た作曲家と認識されていたのに、ここまで違うとは……と不思議でした。
■言葉に関する態度サティは、曲に「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」「梨の形をした三つの小品」など奇妙な題名をつけたことでも知られています。一方、キリンジも詩に独特のこだわりを持った難しい単語を使うとよく言われてます。
言葉を司どるのは左脳なので、こういう所も関係しているのかな? と(もっとも、独特な詩を書く人は他にも大勢いらっしゃるだろうけれども)
そういえば、Nona Reevesの歌詞はかなりフィーリング系の歌詞だ……。(一部で意味が無いと言われていたり) むむ、こんなところにも大きな差が。
さて、ここまでで、
・対位法
・和音進行
……が関係あるとしましたが、その他には「使用される楽器」も大きな要素だと考えています。
また続きまーす。
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2006/01/31 Tue 21:49:08
「モーツァルト効果の原因を実験」からの続きです。
パート1は
「モーツァルト生誕250年記念日とモーツァルト効果」です。
#実験に使っている「漢直練習」って一体何やってんの? と分からない人も多いと思うので、最後に説明をつけ加えました。
さて前記事では理由が特定出来ませんでしたorz ので、今度は自分で理由を考えてみます。
■まずは仮定する・モーツァルトの曲は、脳の神経活動を右脳寄りに構成させる、特有の刺激(メッセージ)を持っていると考えられる。
――「特有の刺激」とは雲を掴むような話で、よく分からないやね。没っと。では視点を変えて、
・モーツァルト視聴時に起こる脳のパターン認識と、漢直練習時の脳のパターン認識は、処理方法に一致点が多いため、効果が上がるのではないか。
――うん、すっきり。これなら類似点に注目すれば良いので、手掛かりも見つけられそう。
■類似点モーツァルトの次に効果があったのはバッハです。
バッハなどのバロック音楽も学習効果がある事は、ブルガリアのロザノフ博士らの研究によって証明されています。ショパンやベートーベンでは効果がないそう。自分も同じでした。
そこでモーツァルトとバッハと漢直練習との共通点を探してみました。地味に経歴などを読んでたら、目に止ったのが「
対位法」でした。
■対位法対位法は音楽理論のひとつです。
”一つの旋律と同時に違う旋律とを、それぞれが独立性を保ちつつも互いに調和するよう重ね合わせ、曲を作る技法”のことを言います。
つまり
二つ以上のメロディが、同時に独立したメロディとして流れていて、それでいて曲全体としては調和しているような曲の事ですね。
モーツァルトは
J.S.バッハの対位法技法に触れ、研究し、自分の曲に取り入れました。
対位法と漢直練習、もしくは右脳を使う作業……これらの共通点とは・・
■共通する点右脳が司どる空間認識や図形認識能力は、一つの空間に示される構成要素(情報)を、個々にではなく全体を一つとして同時に読みとり、再現する能力が必要となります。右脳が総合脳・並列処理脳と言われる由縁です。
これと、複数の独立したメロディが同時に流れつつも、実際には一つの調和された曲に聞こえる対位法を使った音楽は、認知のプロセスがよく似ているように感じました。共通点を発見です。
私が漢直練習時に、「配列表を一つの絵」として見るように注意してた所とも合致点があります。
たとえば左右両方の目で物を見ると、脳が二つの像の差を処理して統合する事により遠近感を持った空間を作り出します。
両方の目で見ると、空間認識力が上がるわけです。
対位法を使用した音楽を聞いていると、自然とこれと似たパターン認知を行う事により、右脳の処理機能・認知機能がスムーズに行われるのではないか。
よって、対位法を聞く時の「複数の旋律(情報)を並列に処理して全体としてまとめる」プロセスが右脳の処理機能・認知機能を活発に使うために効果がある、と仮説を立ててみる事にします。
(しかし「処理」とか言って最早モーツァルトを祝う文章ではないね、こりゃ(-_-;))
でもまだ疑問は山積み。
◇疑問点1◇モーツァルトに限らず、対位法を使用している曲はあります。ベートーベンもそうだし、邦楽ポップスにもある。これらは何故効果が無いのか?
◇疑問点2◇対位法を使わないと、モーツァルトの曲でも効果がなくなるのだろうか。
続きま~す。
==============================
以下は読まなくてもいいオマケという事で。
■漢直って?漢直はローマ字入力やJISかな入力と同じ、日本語入力の一つです。
正式名称は、「漢字直接入力」といいます。
一般的な日本語入力は、
1キーボードで「kouen」と打つ。
2「こうえん」と入力されます。
3次に「変換キー」を押して「公園」「講演」など目的の漢字に変換する。
――ですよね。
でも、漢直は「漢字一文字ずつ」に、ひらがなと同じように「特定の場所」が割り当てられています。
「公」はMX、「園」は<F。「講」はZGN、「演」はOHXです。
なので、「公園」と打ちたい時は「MX<F」とキーボードを打ち、「講演」と入力したい時は、「ZGNOHX」の場所を打ちます。ひらがなも漢字も、キーを打つと確定された状態で入力されるので、「変換や無変換作業」は使いません。
・デメリットとして、1000~3000個ある漢字のキーの場所を、一つ一つ暗記しなければならない事が上げられます。暗記を楽にするため工夫されている配列も色々ありますが、私が使っている配列は、特に何もないです。。
この「漢字のキーの場所」を覚える作業を、「漢直練習」と言っています。
■漢直練習方法上では漢字の場所を便宜上アルファベットで書きましたが、実際に覚える時はアルファベットを思い浮かべるのは御法度で、キーの場所を指で覚えて打つ事が重要です。
つまり、無連想で覚えるのが重要とされています。でも私は、
□□□□□ □□□□□
奈□□□□ 奈□□□□
□□□□□ □□□奈□ ……とか、
□余□□□ □□余□□ □□□□□ 邦□□□□ □□□□□ □□□□□
□□□□□ 余□□□□ □□□□□ □□□□□ □緊□□□ □□緊□□
□□□□□ □□□□□ □邦□□邦 □□□□□ □□□□□ □緊□□□
などの配列表を目で見て覚える視覚暗記も取り入れました。指で打って覚えるのは、指がとても疲れるし、自分は指だけの運動では覚えきれないと思ったので。
□余□□□ □□余□□
□□□□□ 余□□□□
□□□□□ □□□□□
この場合「余」は、「IHW」と打ちます。その打鍵を上の配列表は表してます。
□が一つのキーです。(一番下の一番左の □がZの場所です)
この表を視覚暗記するさいに注意した事は、
1 漢字のみに注目するのではなく、配列表全体を一つの絵として見る
2 漢字の「読み」を頭でつぶやかない。というか「漢字」と意識しないで「絵の一部」として見る。
3 配列表は一秒以上は見ない。じっと見つめて覚えようとせず、「瞬間視」で見る。
――覚えにくい漢字は、配列表を見ながらキーを何回も打って覚えるという方法も取りましたが、基本的には、長く見ないようにしてます。
一秒以上見ないので、自然と短時間で多くの漢字の練習をする事になりました。
配列表を覚えるのはあくまでも補助で、視覚暗記に頼りすぎないようにもしたので、 指の感覚も使って漢字の場所を覚えてます。
結果として、図形認識力(配列表を視覚暗記)と空間認識力(キーの場所を指で暗記)の両方を同時に使う入力&出力作業を、高スピードで繰り返すという、非常に右脳的な作業となったようです。
練習している時は、別に右脳的にやろうと思っていたわけではないのですが。。。
この練習をする時に使ったのが、PSSというソフトです。このソフトを使うと、ゲーム的に練習が出来るのも、集中して練習出来た大きな要因だと思います。カテゴリの「P-Study System」という所を見て頂ければ、何となく分かるかなあと。
それまでは右脳なんてほとんど使わずにぼんやり生活をしていたので、この突然の右脳作業に大幅な変化を感じたのだろうなあと思います。
- 音楽と漢直
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2006/01/28 Sat 23:08:10
昨日の記事「
モーツァルト生誕250年記念日とモーツァルト効果」からの続きです。
■今回の目的
練習中にモーツァルトや似たクラッシックしか聞けないのは、飽きてくるため他の曲も聞きたい。
モーツァルトの何が原因で練習がはかどるのかを発見して、他の曲を選ぶ時の指標としたい。
出来たら邦楽でも共通点を持つ曲があるのか探りたい。
――ってな感じです。
原因と言われている説を一つ一つ見ていきます。
■高周波?
1 モーツァルトの曲は高周波音域が他の曲に比べて多く、脳の活性化に役立つ。素人考えながら言ってしまいますと、高周波音域説は原因では無いのではと。高周波が含まれている曲がいいなら、モーツァルトでなくても邦楽でもメタルでもいいのではないかなと。
◇実験◇
高周波ノイズをカットするイアーウイスパー(耳栓)をして、その上からノイズ・キャンセリングヘッドホンであるQuietComfortをかぶり、ボリュームを大きくして音楽を聞きながら漢直練習をしてみました。
聞いたのは、
モーツァルトと、(高音が多そうな)
邦楽と、ベートーベンの「第九」、その他です。
――結果は、この状態だと通常の20%くらい効果は落ちた気がしますが、モーツァルトが打ちやすいのは他のどの音楽よりもはっきりしてました。
なのでこの「高周波」説は、少なくとも私には関係ないのではと結論しました。
耳栓をしてない状態で、高音ソプラノが多い邦楽や高音バイオリンが入っている曲を聞きましたが、これもよくありませんでした。
================================
■ゆらぎ?
2 モーツァルトにはバイオリンのビブラートなど「ゆらぎ」が多く発生していて、副交感神経と交感神経のバランスを取る。――この説は色々な所で見られました。右脳効果だけでなく、「ヒーリング」系の文章と共によく見られます。
◇疑問1◇ natureに発表された実験で使われたのは、「二台のピアノのためのソナタK448」で、そもそもバイオリンが使われていない。
◇疑問2◇ゆらぎが含まれていると言われる曲はモーツァルト以外にもあります。
音の透明感や旋律の繰り返しがゆらぎを作るなら、例えば坂本隆一さんの曲とか、ヒーリング系音楽、音色がきれいで静かなトランス系、または自然のゆらぎである「川のせせらぎ」の音など、これらでは駄目なのだろうか??
――まず
1については、バイオリンのビブラートが使われていたら右脳にいいかというと違うようです。バイオリンの曲は好きで色々聞くのですが、バイオリンでも作曲者が違うとはっきりと差が出てきました。
2 については実験してみました。
◇実験◇坂本龍一さんのピアノ曲と、100円ショップで買ってきた「川のせせらぎ」の音と、何度も同じ旋律が繰り返されるトランスと、モーツァルトを比べてみる。
……実はこういう実験は、去年の漢直練習時に試した事があるんです。なので結果は予想出来たのですが、今回もモーツァルトの圧勝でした。
モーツァルトを聞いていると、新しい漢字を覚えるのに必要な時間が、1.5倍~3倍くらい短くなるのです。
こっそり言っちゃうと、私はモーツァルトの曲があまり好きではないので(わー)、何とか代わりに好きな曲の中で代用出来ないか、色々な曲を聞いて試した過去があるのですが、クラッシック以外はほとんど駄目なんですよね……。
という事で、ゆらぎ効果もあまり関係ないようです。
ただ、モーツァルトにゆらぎ効果が多いからリラックスしやすいという可能性なら、あるかもとも思います。
というのも、モーツァルトの曲は装飾音が多いんですよね。遊びっぽい音が多いというか。そのせいでどことなくゆらいでいる印象を受けます。
楽器の音色の震動がゆらぎを作るという説も、ありえるのでは、と。
ただゆらぎ効果があるから右脳能力が上がるかというと、天然のゆらぎである「川のせせらぎ」や「波の音」のCDでは駄目なことから言っても、あまり関係ない気がしました。
「川のせせらぎ」や「波の音」のリラックス効果は感じます。リラックスするけど、右脳が特に働くわけでもないようです(邦楽よりはずっと良かったのですが)
==============================
3モーツァルト音楽の強弱サイクルが脳の基本的パターンと一致しているため。――「強弱サイクル」の意味がよく分からないのですが、もしも「音の大きさ」を表すとしたら、これもちょっと考えられないなあと。
モーツァルトの書く曲は常に強弱サイクルが一緒、というわけでは無いからです。
==============================
4モーツァルトはメロディーを繰り返すパターンが多い。モーツァルトの小節は20~30秒の間隔で繰り返されるが、脳波の周期とほとんど同じで、人間の頭脳はパターンを好む。――この説は、今までの中では一番ありえそうです。
人間の頭脳はパターンを好むという説は様々な本で見るし、一定のパターンがある曲や物事の方が自分も気持ちが安定します。
私はブレイク・ビーツ音楽が好きなのですが、同じリズムやフレーズが繰り返されるブレイク・ビーツを聞いてると、(漢直練習以外の)勉強が捗った事は過去にありました。
◇実験◇BTのFlaming Juneを聞く(同じメロディを繰り返してます)その他にも20~30秒の間隔で繰り返すブレイク・ビーツやトランスを探して聞きつつ漢直練習をやってみる。
また、「主題の繰り返し」がよく聞かれる映画サントラを聞いてみる。
――結果。ブレイク・ビーツもトランスもかなり駄目です。右脳に良くない音楽の中でも何段階かがあるのですが、その中でもかなり下の方で非常に覚えにくいです。すぐに音をストップで、実験を続ける気にもなれないのです…。
無理に続けていると車酔いのようになるという、正反対の結果になってしまいました。
メロディを繰り返す映画サントラ(Michel Legrandなど)も、ほぼ駄目でした。とても漢字の場所を覚えにくいです。
この結果から見るに、一定のパターン(リズム)がある音楽は右脳よりは、むしろ左脳(論理・言語など)を活生化させる効果があるのではないでしょうか。素人考えなのですがそんな気がします。
という事で「繰り返すパターン」で右脳能力が上がるという事も無いようです。
映画音楽の中では、「ニュー・シネマ・パラダイス」が良かったです。これは割と覚えやすい。
トランス系だと偏ってるかと思い、クラッシックも聞いてみたのですが、うーん。主題の繰り返しが多い曲の方が、やや覚えやすい傾向はありますが、誤差範囲ですね。。
バロック音楽は繰り返しが多いですが、それでもモーツァルトの方が捗るし。
==============================
――ということで、どの説の可能性も無くなってしまいました……。
うーん、困った。
せっかくのモーツァルト生誕250年に、否定のみして終わりにするのは、おいおい、という感じなので、次は自分なりに理由を探ってみようと思います。
長くなったので、続きは明日以降ということで。
☆この文章は素人の私が自分の体験から書いているので、他の条件では違う結果が出ることもあると思います。
と一応お断りを^^;
#追記
「
モーツァルトで右能効果の原因を探る」で続きを書きました。
実験に使っている「漢直練習」の説明もつけ加えました。
- 音楽と漢直
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2006/01/27 Fri 22:09:55
かやくりひblogさんの記事で知ったのですが、今日2006年1月27日はモーツァルト生誕250年記念日なのだそうです! おめでたい。
モーツァルトといえば漢直練習中に聞くと邦楽の三倍は漢字を覚えられる効果を発揮し、モーツァルト効果を今まで信じていなかった私は最初驚いたり首を傾げたりしたものでした。
そこでモーツァルト効果をもたらす原因は何なのか、調べてみました。
■モーツァルト効果■1993年に米国ウィスコンシン大学のラウシャー博士らが"Nature"に論文を掲載しました。モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタ(K448)」を10分間学生に聴かせると、空間認識の能力が上がり、抽象的な思考能力が高まり、知能指数(IQ)が上昇したというのです。
バッハでは少し効果が上がるが、ショパンやベートーベンでは駄目で、その効果は音楽を聞いてから15~45分程持続するけど、それ以上になると消えてしまいます。
――この実験結果にはちょっとびっくりしました。自分が漢直練習をしていた時とまるで同じ結果だったので。
以前の記事や
過去練習日記にも書いた事がありますが、モーツァルトを聞きながら漢直の練習すると一番漢字が覚えられて、二番がバッハで、ベートーベンやサティでは全く駄目なのです。(過去練習日記を書いた頃は、モーツァルト効果の事を詳しく知りませんでした)
邦楽は全く効果が無いどころか練習の邪魔になります。
ラウシャー博士らの実験結果については学界でも毀誉褒貶あるらしいです。
自分の体験から言うと漢直練習の速度ははっきりとアップしました。なので「
空間認識能力」や「
図形認識能力」の効果とは関係している気がします。
# 補足すると、自分の漢直練習は「漢字配列表を視覚暗記も使って絵として覚え、次に漢字一字を見るだけで正しいキーを想起して打つ」という作業になります。
□□□□傑 □□□傑□
□□□□□ □□□□□
□□傑□□ □□□□□ ← 配列表です
============================
■原因■
何故モーツァルト効果が起こるのか原因を調べたら、「これ」と決まった説は無いらしく、色々出てきました。
1 モーツァルトの曲は高周波音域が他の曲に比べて多く、脳の活性化に役立つ。(8000Hz以上で胎内回帰の音と書かれていたサイトもありました。)
2 モーツァルトにはバイオリンのビブラートなど「ゆらぎ」が多く発生していて、副交感神経と交感神経のバランスを取る。ゆらぎが発生する理由は、他に「音の透明感と旋律の繰り返しによる」という説もあった。
3モーツァルト音楽の強弱サイクルが脳の基本的パターンと一致しているため。4モーツァルトはメロディーを繰り返すパターンが多い。モーツァルトの小節は20~30秒の間隔で繰り返されるが、脳波の周期とほとんど同じで、人間の頭脳はパターンを好む。
上記以外は見つかりませんでした。
――う、ううむ……。
これはどうなんだろうか。正直に言うと今いちピンと来ないので、順に一つ一つ見て行くことにします。続きは明日ということで^^;
#追記 「
パート2」と「
パート3」の記事も書きました。「漢直」と「漢直練習」については、「
パート3」の末尾に説明を付記しました。
- 音楽と漢直
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2005/11/10 Thu 23:08:59
(#追記 音楽と脳の関係については「
モーツァルト生誕250年記念日とモーツァルト効果」等の記事を書きました。)
漢直を覚えている最中と習熟していく過程では、 脳の使い方にかなり変化がありました。
その一つに聞く音楽の変化があります。
例えば私は打ち込み音楽が好きなのですが、漢直練習中には、クラッシックしか受けつけなくなりました。
クラッシック以外の音楽では、暗記が出来ないどころか、覚えた漢字を使って日記や文章を書く事さえ出来なくなってしまったのです。
これはどうも、右脳を刺激する音楽は良いけど、左脳を刺激する音楽は、漢字暗記の防げになったようです。
また、漢字を覚えたての頃は、反射で打つのではなく、漢字を打つ時に視覚記憶に頼る面もあったので、なおさら右脳ばかり使っていたのだと思います。
でも漢直に慣れてくるに従って、だんだんと左脳を刺激する音楽を聞いても打てるようになったので、少しずつ聞く音楽は元通りになりました。
それでも、やはり前とはPCに向かう時に聴く音楽が、少し変わってしまったように思います。
一番変わったのは、ボーカル入りの曲は減多に聞かなくなった事です。
日本語のポーカル曲は、左脳を刺激しやすいので、中途半端に覚えている漢字は思い出しにくい……という以外にもう一つ理由があって。
漢直で文章を打っていると、ボーカル曲の歌詞を必要以上に耳が聞きとってしまうのです。
ローマ字打ちの時はそんな事は減多になく、歌詞は素通りしていき、打っている文章の方に意識を集中することが出来ました。
でも漢直打ちだと、聴覚野が手持ち無沙汰でやる事がないため、流れている音楽の歌詞をしっかり聞きとりにいってしまうのです・・。
なので、ついつい歌詞の内容に気をとられてしまって、打っている文章に集中し辛くなってしまい、歌つきの曲は自然と聞かないようになってしまいました。
あと、勉強中はモーツァルトの曲を聴くといいという説がありますよね。
私はそれは自分とは関係無いと思っていました。
好きな音楽やラジオ、テレピを見ながらやった方が自分には合っていると感じてたからです。
でも、漢直練習中には、本当にモーツァルトの音楽を流した時が、一番漢字を覚えられたのです!
ええええ~~~。し、信じられない……orz
それも「気がする」程度ではなく、はっきりと差が出るくらいだったので・・。
ああ、なんでも思い込みで見てはいけないなあと思いました。
まあ「モーツァルトの音楽を聞けば覚えられる」ではなくて、「モーツァルトの音楽を聴くと、暗記の邪魔にはならない」くらいの感じです。
勿論、他のクラッシックでも同じくらい良い感じの曲は、色々ありました。
邦楽との覚えやすさの差は、6倍くらいあったと思います。
これらは私の覚え方にも原因があるので、皆がそうではないと思います。
今でも、漢直入力時にはクラッシックが一番合っているようなのですが、どうもPCに向かっている時にそういう音楽を聴く気にもなれず、最近はもっぱら無音で打っています。
別にクラッシックじゃなければいけないという事はなく、ボーカル曲以外なら、今はだいたい前と同じ感じかなあと思います。
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